2016/09/13
実は、時効債権でも、稀にではありますが家にまで来て取り立てを行う業者がおります。
かつては、悪質な業者ばかりだったのが、最近では、債権回収を請け負う弁護士法人まで、この分野に乗り出してきています。
彼らに対するもっとも有効な方法は、時効の援用です。
とはいえ、手続きをするまでの間、どうしたらよいのかというのが心配ですよね。
ひょっとしたら、明日来るかもしれませんし、すでに来ていて、心配でこれをご覧になっている方もいらっしゃるかもしれません。
応急処置として、最も有効な手立て、それは「無視」です。
これは徹底的な無視です。絶対にしゃべらない。何を言われても、ムシ。
これを貫けば、法的な意味では何も問題がありません。
というのは、彼らが何しに来ているかですが、もちろん最終的な目標は全額回収ですが
その前の小目標として考えているのが、「債務を承認」させること。
債務を承認すると、時効期間がゼロに戻ります。
1円でも払ったり、待ってくれとかいうと債務承認になるおそれがあります。これに関しては、やってしまったら、絶対ダメというわけではないのですが
債務承認になる恐れすら出させないのは、とにかく「無視」し続けることです。
相手にさえしなければ、1円も払うということにならないですし、待ってくれなどとも口走ってしまうこともありません。
その他余計なことを言ってしまって等という事も無視していれば、絶対に起こりません。
ですので、時効債権で取り立てに来ているなということであれば、一切ムシ、ムシ、ムシを貫いて下さい。
そして、早めに専門家に相談して、処理してしまうことです。
家にまで来る業者は、時効の手続きをしない限り、また何度でも来る可能性があります。
まずは、「ムシを貫くこと。」
そして、早急に時効手続をしてしまうこと。
この2点が必要です。
なお、裁判所から書類が来たら、それは無視してはいけません。放置すれば、時効が使えなくなります。
それこそ、早く専門家に依頼して処理する必要があります。