司法書士の鈴木です。
最近、本を読むようにしているのですが、すごく意外だなぁと思ったことがありました。
「戦国武将の遺言状」という本で、戦国期から江戸期の武将等11名の遺言、最期の言葉を紹介、説明しています。
その中で、森長可(織田信長家臣→羽柴秀吉家臣)という武将についての記載があります。
「鬼武蔵」との異名を持つ猛将でして、さぞ、胸のうちも勇ましかったんだろうと想像していました。
しかし、彼は、親族に、「自分の跡を継いで城主などになるな。娘は武家に嫁ぐな。」と遺します。
鬼武蔵との異名を持つ彼は、凄まじい戦の連続の人生を歩んだのですが、胸のうちでは、こんな大変な人生は親族には送って欲しくないと感じていたようです。
現代においても、気を吐いているように見える人がいても、実は心の内では辛い思いを抱いているかもしれません。
森長可は勇ましく人生を全うしたのかと思いますが、みな、そのような強い気持ちでいられるわけではありません。
法律問題を抱える方にも通じるものがあるのかもと思いました。
気丈に見えても、辛い胸の内を抱えているかもしれません。